姥神大神宮渡御祭が開幕

update 2011/8/10 11:25


 【江差】道内最古の祭礼として370年余りの伝統を誇る、姥神大神宮渡御祭が9日に開幕した。10、11の両日には、同神宮のみこし行列と13基の山車による渡御行列が町内を巡行。北前船時代の繁栄が色鮮やかによみがえる。

 祭礼初日の9日は、朝から好天に恵まれ、午後3時過ぎには28・2度の最高気温を観測。うだるような蒸し暑さの中、正午過ぎから人形や水引幕で飾った山車が同神宮に集まり「魂入れ」の儀式を行った。町内に戻った山車は、京都の祇園祭にルーツがあるとされる、優雅な祭ばやしを奏でながら街並みを巡った。

 戦国武将・加藤清正の勇壮な人形を飾る本町地区の「清正山(せいしょうざん)」でも、清正公の家紋を染め抜いた水色のはんてん姿の子どもたちが、額に汗を浮かべながら「エンヤ!エンヤ!」と声を合わせて山車を引いた。

 10日の「下町巡行(したまちじゅんこう)」は、正午過ぎに渡御行列が同神宮を出発する。歴史情緒あふれるいにしえ街道≠ネどを巡りながら、午後8時過ぎに愛宕町商店街に山車が集結する。同10時には同神宮で、たいまつの炎が先導する3基のみこしを社殿に納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」も古式ゆかしく執り行う。祭礼3日目の11日は「上町巡行(うえまちじゅんこう)」を行う。

提供 - 函館新聞社


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