函館市人口28万人割れ…住基台帳
update 2011/8/10 11:25
函館市の住民基本台帳に基づく7月末の人口は27万9851人となった。前月末から168人減少し、旧亀田市との合併以来初めて28万人を割り込んだ。出生者数が死者数より少ない「自然減」のみならず、転出者が転入者を上回る「社会減」も依然として際立っている。
市総務部のまとめによると、6月末から7月末まで1カ月間の自然減は121人、社会減は66人。転出取り消しなど「その他」の増加分19人を差し引いて、168人が減少した。
市の住民基本台帳人口は、1973年12月に旧亀田市と合併し、同月末に30万人を突破。最盛期の84年1月には32万2530人に達した。その後は少子高齢化や不況の影響で減少に転じ、95年3月に初めて30万人を割った。
04年12月には渡島東部4町村との合併で29万9522人に戻したが、減少に歯止めはかかっていない。年度(4〜3月)の人口動態をみると、旧4町村との合併後、1年間で平均3300人減っているが、ここ2年間は2800人台で推移している。
一方で、実際に自治体に住んでいる人を数える国勢調査では、昨年10月1日時点の調査で27万9110人となり、すでに28万人を割り込んでいる。前回調査(05年)からの減少数は1万5154人と道内で最も多く、全国でも2位だった。
急速な人口減少は、活力低下や経済活動の低迷など地域そのものの衰退につながる。抜本的な対策は見当たらないが、減少幅を少しでも抑制するために、子どもを産み育てやすい環境づくりや産業の振興、雇用の創出などが急務となっている。
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