道南からも反発の声…泊3号機 北電が国に最終検査申請
update 2011/8/10 11:23
定期検査中で調整運転している泊原発(後志管内泊村)3号機について、北海道電力が9日、営業運転に必要な最終検査(総合負荷性能検査)を国に申請したことに対し、道南からも反発の声が上がっている。
7月19日に北電に対し「同原発3号機の営業運転の中止とプルサーマル計画の撤回を求める」申し入れをし、同28日に北電から回答を受けた函館の市民団体「函館・『下北』から核を考える会」の大場一雄共同代表は「北電は拙速だ。玄海原発の再稼動が駄目だから、泊原発を動かして既成事実をつくろうとしている。福島第一原発事故がきちんと検証されないまま、営業運転に踏み切るのは容認できない」と語気を強める。同会は、10日にも北電に対し抗議文を送る方針。
NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクトのピーター・ハウレット代表理事は「自然エネルギーを前面に出すべき北海道で、原発の運転はミスマッチ。定期検査中の全国の原発の中で最初に動いてしまうのは大変残念で、道にとっては悪い影響しか考えられない」と懸念する。
函館の市民団体「大間原発訴訟の会」の中森司副代表は「プルサーマルを燃料の一部として使う3号機は重大事故が起きた場合、被害は甚大で運転再開には反対。泊でも大間と同じように活断層の存在が指摘されており、今後も危険性を訴えていきたい」と話す。
北電は3号機でプルサーマル発電を予定。検査で合格すれば、11日にも営業運転が開始される。
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