生活保護率 最高更新…5月の函館
update 2011/8/8 12:15
函館市の5月の生活保護率は45・2‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、これまで最も高かった3月の45・1‰を0・1ポイント上回り、過去最多を更新。全道の市部で2番目の高率となった。保護世帯数も初めて9000台となった前月を28上回る9030世帯で、依然増加を続けている。
同市の保護率は、悪化する経済状況などを背景にここ数年大きく増えている。昨年11月からことし3月までは5カ月連続で増加したが、保護を受けにくい夏期(4〜10月)を迎えた4月(44・8‰)にはいったん減少に転じた。しかし5月に入って再び増加。函館市福祉事務所は「一時と比べてペースは落ちている」とするが、相談件数が減らないことなどから「上げ止まりではない」との見方をしている。
保護者数は前月より31人増えたが、過去最多だった3月(1万2699人)と比較すると38人少ない。一方で保護世帯数は13カ月連続で増加を続けており、背景には核家族化の進行や高齢独居世帯の増加などがあるとみられる。世帯別で65歳以上の高齢者世帯が占める割合は42・7%、母子世帯の割合は11・3%だった。
全道の市部での函館の位置は、1月に一度2番目となったが2月以降は再び3番目となっていた。今回最も高かった釧路は53・8‰。3番目の歌志内、4番目の三笠も45・2‰だったものの、わずかに函館の方が高かった。5番目は小樽41・1‰だった。
道南の町部でも増加は続いており、渡島管内は前年同月比0・7ポイント増の23・2‰、桧山管内は同1・1ポイント増の33・0‰だった。特に江差が48・1‰と群を抜いて高く、上ノ国も40‰を超えている。5月の全道平均は29・9‰で、道南はこれよりも高い水準にある。
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