6市がっちり連携…観光名所巡るスタンプラリー実施中
update 2011/8/5 11:10
函館市は1日から、札幌や旭川など道内5都市と連携して観光客誘致を目指そうと、各市の観光名所などを巡るスタンプラリーを実施している。道内の観光客を都市間で奪い合うのではなく、主要6都市が連携して地域内流動を促進する新たな試みで、市は「地域資源を共有して、お互いの魅力を再認識できれば」としている。
「北海道6都市スタンプラリー」と銘打ち、函館のほか、札幌、旭川、釧路、帯広、北見の計6都市が参加。2009年に開かれた道内の中核都市市長意見交換会で観光分野で連携していく方針を確認し、昨年から各市の観光担当者レベルで具体内容を協議してきた。
さらに、東日本大震災も契機となり、道外客の減少が見込まれる中、これまでの競合路線から転換し、各地の活性化を目的に道内客の市場を掘り起こそうと企画した。6市が本年度予算に100万円ずつ計上し、旅行雑誌を発行するリクルート北海道じゃらん(札幌)に業務委託した。
スタンプラリーは、携帯電話の専用サイトに登録し、1都市につき6カ所、計36カ所ある「チェックポイント」を訪れ、GPS(衛星利用測位システム)機能を使ってサイト上で位置登録する仕組み。1都市全6カ所を訪れるとルーレットに参加でき、他都市で使えるクーポンが当たる。
チェックポイントには函館の函館山展望台をはじめ、札幌が時計台、旭川が旭山動物園、釧路が和商市場、帯広が北の屋台、北見がところ遺跡などが設定されている。3都市や6都市を「制覇」すると、抽選で各市のホテルのペア宿泊券や銘菓などが当たる。
函館市ブランド推進課は「函館の観光客は道外客が65%、道内客が35%だが、震災で道外からが落ち込み、道内客の掘り起こしが当面の課題となる。都市間がライバルという考え方だけでなく、各地の観光資源を共有し、連携して相互に交流人口を増やしていきたい」としている。スタンプラリーは12月20日まで。
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