極東大での学び生かしロシアへ…石川県能美市役所の島元さん

update 2011/8/5 11:09


 石川県の能美市役所に勤務する島元延栄さん(28)が本年度前期、ロシア極東大学函館校に語学留学した。同校で身につけた語学力を武器に、能美市とロシアの交流事業の推進に力を発揮していく。7月28日からは能美市の中学生とともにロシアの姉妹都市を訪問し、両市の友好を深めた。

 能美市とロシアの交流は、旧根上町(2005年に3町が合併して能美市に)とロシアのシェレホフ市が姉妹都市提携を結んだ1976年に始まる。1988年、相互交流として両国中学生の交換留学を開始。毎年20人前後の中学生が互いの国を訪れ、文化や風土を学んでいる。

 能美市では同事業の一層の充実を図るため、交流で一番のネックとなる「言葉の壁」を打破しようと、語学研修派遣の事業費を組み、日本唯一のロシア国立大の分校である同校への語学留学を決めた。島元さんの向上心の高さと明るい人柄に白羽の矢が立ち、語学留学生に選ばれた。

 島元さんは4月から函館に住み、同校で勉強を開始。毎日何時間にも及ぶプライベートレッスンを受け、約3カ月間「ロシア漬け」の日々を送った。「チャンスがあればとは思っていたが、まさか自分が選ばれるとは。でも正直なところ、初めての土地にたった1人、不安も大きかった」と来函当初を振り返る。

 同校でロシア語の腕をあげた島元さんは7月28日、能美市の中学生とともにロシアのシェレホフ市に出発。5日に帰国し、再び函館に戻る。

 語学留学生としてのラスト1週間は、現地での体験や疑問をもとに、さらなる理解を目指す。「今後の交流充実のためにも、継続してもらえるように成果を残したい」と意欲を燃やしている。

提供 - 函館新聞社


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