大韓航空定期便、12月に運航再開

update 2011/8/4 12:23


 大韓航空は3日、東日本大震災の影響で運休している函館―ソウル(仁川)間の定期便の運航を、12月27日から再開すると発表した。同時に運休期間がこれまでより約2カ月延長されることにもなったが、最悪の事態として撤退も懸念していた函館市内の関係者は安堵(あんど)した。

 同路線は週3回(火・木・日曜日)の定期便だが、ゴールデンウイーク期間の3回を除き、震災後3月22日から運休に。同社は、韓国国内では日本での放射能汚染に対する懸念が大きく、路線利用者の多くを占めた韓国からの集客を見込めないとして10月27日までの運休を決めていた。

 震災で低迷する観光需要。外国人観光客の落ち込みが激しい市内では活路を見いだそうと、唯一の定期便再開を熱望する声が大きかった。函館市や函館商工会議所などは6月、韓国の同社本社を訪ねて早期再開を要請。9、10月にはチャーター便を運航する計画を立てるなど、函館側からの需要を積極的にアピールしてきた。

 再開後の運行日・時間や使用機材などは震災前と大きく変更はない。同社函館支店は「11月から12月中旬は元から需要が弱い時期のため、年末の再開を決めた。函館は安定した需要があり路線は手放したくない」とする。

 函館商工会議所の松本栄一会頭は、チャーター便運航計画に加え、高陽(コヤン)市との姉妹都市提携が後押ししたとの感触を持つ。「こちらの努力を分かってくれた。今後も交流人口を拡大し、地域経済が活発になれば」と期待する。

 函館市の工藤寿樹市長は「まずは先が見えたということで喜ばしい。1日も早い運行再開が実現できれば」とのコメントを発表し、喜びを表した。ただ一部の関係者からは「12月にはクリスマスファンタジーがあり、再開をもう少し早めてほしかった」との声も聞かれた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです