道南スギ間伐材でペーパーホルダー 中の橋木材店きょうから販売
update 2011/8/2 10:52
中の橋木材店(函館市松川町、小関範夫社長)内の函館臥牛工房が、道南産スギ間伐材を活用したキッチンペーパーホルダーを開発、2日から販売を始める。木から作った100%天然素材だけに、環境に優しく、木目の優しい質感が楽しめる。当面は50個の限定販売だが、売れ行き次第で量産する構想も持っており、道南林業の活性化に貢献しそうだ。
間伐材の有効利用を常に考えていた小関社長は「道南林業を少しでも明るくできれば」との思いで、構想から約2カ月かけて商品化にこぎつけた。これまでも、カツラやケヤキ、キリなどを使って試作したが、重かったり、値段が高くなるなどの難点があった。スギは軽くて、柔らかく手になじみやすい利点がある。
商品は直径約13センチ、高さ約27センチの八角形。縦にも横にも使用でき、衛生面にも優れる。キッチンだけでなく、居間や和室のインテリアとしても使用可能という。改行 製造工程は製材後、乾燥させ、木工ボンドで張り合わせたものに、表面に汚れ止めの塗装をする。
使い方は、ペーパーを引き出しやすくするため、先端部を2センチほど外側に折り返し、ケースに入れる。スリットから2センチほどペーパーを引き出し、均等に整え、ふたをして完成。取りだすときに便利な「押し穴」も左右両方に付く。
価格は1個3800円。小関社長(66)は「量産体制が取れれば、インターネット販売も考えている。天然素材の良さをアピールしていきたい」と意気込む。
渡島総合振興局によると、渡島・桧山管内のスギ人工林面積は、森林全体の約6%に当たる約3万2000ヘクタール。間伐材は搬出・販売しても採算が合わないため、山の中に放置されることが多い。同振興局は「間伐材の新たな用途として期待できる。道は『地材地消』を推進しており、PR効果も十分高い」(林務課)としている。
問い合わせは同社TEL0138・41・2906へ。
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