冥福祈って灯ろう1000個 大沼湖水まつり

update 2011/7/31 10:43


 【七飯】第102回大沼湖水まつりが30日、大沼公園広場で開幕した。先祖や水難者、東日本大震災犠牲者を弔う地元の住職らの読経の後、梅花講が唱えるご詠歌に送られ、灯ろう流しが行われた。参加者は夏の湖面を静かに照らす灯ろうのあかりに、大切な人への思いを込めて手を合わせていた。

 湖水まつりは1906(明治39)年、水難者供養のために景雲寺の住職が灯ろうを浮かべ、法要を営んだのが始まり。今年は東日本大震災犠牲者の追善供養と、早期復興祈願を合わせて執り行われた。

 慰霊祭では約100人が灯ろうを手に持ち、大沼国際交流プラザ前から公園広場まで行進。中宮安一町長は「東日本大震災で多くの命が奪われ、ご遺族に心からの哀悼の意と、一日も早い復興をお祈りする」と述べた。七飯大沼国際観光コンベンション協会の堀元会長は「1000個を超える慰霊灯ろうにはみなさんの優しい思いが込められている。遊歩道から流れゆく灯ろうを眺めてほしい」とあいさつした。

 七飯仏教会の住職らによる読経が始まると、参列者は厳粛な雰囲気の中で故人をしのび、静かに灯ろうを湖面に浮かべていた。

 2日目の31日は、終日ステージでイベントが行われるほか、午後7時から灯ろう流し、午後8時からの大花火大会で幕を閉じる。

提供 - 函館新聞社


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