学童保育 住宅地で需要 北美原と桔梗町に本年度開設
update 2011/7/31 10:43
共働きや母子・父子家庭で育つ小学生が放課後を過ごす学童保育所は、函館市内で本年度から2カ所増設され、45カ所となった。共働き世帯の増加などを受け、児童数が多い校区でニーズが高まっており、本年度は「北美原第2たいようクラブ」(北美原1)と「アライブ」(桔梗町433)が開設され、保護者からは「安心して働きに出られる」と喜びの声も上がっている。
市内で最も児童数が多い北美原小学校校区内の学童保育所は「北美原第2たいようクラブ」の開設で計3カ所となった。同小の児童732人のうち、120人が学童保育所を利用している。
「第2―」は定員50人。昨年、校区内の保育園、幼稚園にアンケートを行ったところ、入所希望者が多く、待機児童が出る恐れがあったため、「北美原たいようクラブ」の分割として設立された。すぐに多くの登録希望があり、現在43人の児童が在籍。普段の公園遊びなどに加え、サイクリングや合宿、運動会など、たいようクラブとの合同企画にも力を入れ、子どもたちに喜ばれている。
また、「アライブ」は、函館めぐみ幼稚園の一室を利用し開設。定員を約20人とし、現在は16人が登録している。約9900平方メートルと広い芝生の園庭で、子どもたちは自由遊びなど楽しんでおり、今後の活動として稲刈りやバーべキューなどを予定している。
同クラブの山西朗太所長は「開設当初に比べ、子どもたちの様子がより生き生きとしてきた」と話し、「子どもたちが元気に、自由に伸び伸び過ごせる場所のサポートを今後もしていきたい」と語る。
ただ、函館市教委は、北美原小に通う児童数が本年度をピークに来年以降減少するという見方を示す。北美原第2たいようクラブ専任指導員の川田雅昭さんは「周辺には公園があり、立地条件に恵まれている。しかし、少子化の影響で今後は利用者数が減るのでは」と話す。
市教委生涯学習課は「現時点では未就学児の人数推移を見守り、新たな受け皿が必要となる場合は随時対応を考えていく」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。