落部―森ICが11月26日開通

update 2011/7/30 11:02


道央自動車道の落部インターチェンジ(IC、八雲町)―森IC(森町)間(20.2キロ)が11月26日に開通することになった。用地買収や、鷲ノ木遺跡の地下トンネル工事が完了するなど工事が順調に進み、開通が予定より1年早まった。道南圏と道央圏がさらに一歩近づくことになり、観光の広域化に貢献するほか、物流や緊急輸送路としての機能強化が期待される。ネクスコ東日本北海道支社函館工事事務所が担当する、残りの森―大沼公園間(9.7キロ)は2012年度開通に向け、工事進ちょく率が49%(6月末現在)となっている。

 同事務所によると、開通区間は国道5号と並行し、噴火湾に沿って走る。1999年から用地取得、2000年から工事に着手。現在は土工工事がほぼ終了、舗装工事と、照明やスノーポール、料金所などの施設工事が最盛期を迎えている。工事進ちょく率は92%(6月末現在)。

 今回の開通により、札幌―函館間の所要時間は約4時間20分と、落部までに比べ約5分早まり、すべて一般道を利用した場合より約80分短縮される。

 また、国道5号は集中豪雨や津波の影響による通行止めが発生し、国道227号などを使い大きく迂回する例もあったため、高速道は災害時の代替路線として使うことができる。

 森―大沼公園間は現在、土工工事が最盛期に入り、仮設アスファルトプラントを建てるための敷地造成が行われている。

 開通日決定を受け、渡島総合振興局の永井正博局長は「道南圏と道央圏が一歩近づくことは大変喜ばしい。観光や経済の面で結びつきを強め、多くの方々に来ていただきたい」と話している。

 大沼公園から函館側に向けては、国と自治体の負担による「新直轄方式」で整備が進められる。

 道央自動車道は、01年11月に長万部―国縫間(11.1キロ)、06年11月に国縫―八雲間(22.2キロ)、09年10月には八雲―落部間(16キロ)が開通した。

提供 - 函館新聞社


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