五稜郭メンタルクリニックのデイケア、精神疾患者の就労支援
update 2011/7/30 11:02
五稜郭メンタルクリニック(函館市杉並町、多田直人院長)内の精神科のデイケア「ふれんず」はこのほど、通所患者に対する就労・復職支援プログラムを始めた。自己分析から個々の適職や可能性を引き出すことに主眼を置いた内容で、合わせて面接の受け方や履歴書の書き方などの指導も行う。
精神科のデイケアは精神疾患者がグループ活動を通して社会復帰を目指す外来治療の一つで、同クリニックでは対人行動や認知行動療法、リラクゼーションなどのプログラムを用意している。
年々、うつ病などの精神疾患で仕事を休職、退職するケースが増えている。一方で、病状が良くなった通所者からも就職を望む声が寄せられたことから就労支援プログラムを導入した。
就労支援の民間資格、キャリアカウンセラーを取得した精神保健福祉士の川越昌彦さんと臨床心理士の野坂倫代さんが主に担当する。現在、17人が他のプログラムと組み合わせながら利用をしている。
プログラムでは適職検査やロールプレイによる面接トレーニング、就労場面を想定したコミュニケーショントレーニングなどを行い、ハローワークと連携した指導も行う。
川越さんは「就職を最終目標とするのではなく、病気で失った人生を取り戻すことがまず大切。その人らしい生き方でできるようサポートしていきたい」と話す。
同クリニック以外に通院している患者も主治医の許可があれば利用できる。就職支援プログラムは毎週月曜、水曜の午前10時から午後零時半。 問い合わせはふれんずTEL0138-31-7776。
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