道南自治体職員対象に新幹線建設工事見学会

update 2011/7/28 10:28


 【北斗、七飯】道南の自治体職員を対象にした北海道新幹線建設工事見学会(道新幹線建設促進道南地方期成会、渡島総合振興局主催)が27日、北斗市と七飯町の現場で開かれた。同振興局と渡島管内7市町の職員17人が参加。普段は体験できない高架橋の床板(しょうばん)の上から新函館駅(仮称)方面に向けて本線を見るなどして、新幹線の開業間近を実感した。

 2015年に開業予定の北海道新幹線の現状について認識を深め、今後のまちづくりに生かしてもらおうと企画。工事は今夏から来年にかかてピークを迎える。

 一行はまず、渡島大野駅(同市)の駅舎で同市新幹線対策課の梅田一生課長から新駅周辺の土地区画整理事業計画について説明を受けた。

 続いてきじひき高原(同市)、函館総合車両基地(同市、七飯町)、飯田高架橋(同町)を訪れ、鉄道・運輸機構北斗鉄道建設所の坂本成良所長から新幹線工事の現状を聞いた。

 この中で、坂本所長は木古内―新函館の新設区間にある6カ所のトンネルのうち4カ所が貫通、残る新茂辺地トンネルは東工区の掘削が終わり、西工区の掘削が9月から始まることや、万太郎トンネルは9月1日に貫通式を行うと報告。また、車両基地では、新幹線の留置線が新函館までなら4本だが、札幌まで延伸される場合は12本必要とした。

 函館市新幹線対策室の中村幸信主査(36)は「目に見える形で開業が実感できるようになってきた。市民に対する説明の機会も設けてほしい。道南一体で機運の醸成を図っていければ」と話していた。

 28日は、桧山振興局と桧山管内各町担当者を対象に実施する。

提供 - 函館新聞社


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