ひやま漁協、気仙沼に漁船を無償提供
update 2011/7/28 10:27
【乙部】東日本大震災で漁船を失った、宮城県気仙沼市大島の漁業者に向けて、ひやま漁協(乙部町、市山亮悦代表理事組合長)は、江差、上ノ国、乙部の3支所に所属する漁業者から提供された、小型漁船27隻を無償で提供することを決めた。桧山管内から被災地の復興を支援するため漁船が送られるのは初めて。
大島は気仙沼湾に浮かぶ面積約9平方キロの島。20メートル規模の大津波に襲われ漁港施設や漁船の大半を失った。気仙沼市大島災害対策本部を通じて提供の要請があった。宮城県漁協気仙沼支所大島出張所では、中古を含む漁船の確保が進まず、700隻もの漁船が不足した状態にあるという。
ひやま漁協が、各支所を通じて、提供可能な和船や磯舟の数を確認したところ、27日現在で江差4隻、上ノ国12隻、乙部11隻の計27隻を確保。乙部町では、被災地の漁業復興を願い、船外機の提供を申し出た漁業者もいるという。
早ければ29日にも輸送を開始。トラックで函館港まで運び、台船に乗せて気仙沼市に送られる予定。大島では、特産の三陸ワカメの養殖や、ウニ・アワビなどの沿岸漁業に活用される。ひやま漁協の田畑貴照総務課長は「被災地では、漁船の不足が深刻で、ようやく確保した漁船も抽選で割り当る状態。漁業の復興を通じてマチの再生に役立てて欲しい」としている。同漁協は、岩手県宮古市の田老町漁協からも漁船提供の打診を受けており、被災地の漁業者への支援を続けていく方針だ。
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