義援船に感謝「笑顔戻る」…久慈市長らお礼来函

update 2011/7/27 10:44


 東日本大震災で被害を受けた岩手県久慈市の漁業者へ磯舟228隻を無償提供した函館市内5漁協(函館市、銭亀沢、戸井、えさん、南かやべ)にお礼するため、久慈市の山内隆文市長と同市漁協の皀(さいかち)健一郎組合長ら6人が26日、来函した。一行は函館市役所や各漁協を訪れ、「漁が再開でき、漁業者に笑顔が戻った」(山内市長)と最大限の謝意を示した。函館市側も変わらぬ友情を誓った。 南かやべ漁協本所では、函館市内5漁協組合長連絡協議会の鎌田光夫会長(南かやべ漁協組合長)、同漁協の小川正毅専務、中村正俊常務、漁船集約を支援した南かやべ定置漁業協会の野村譲会長が応対した。

 山内市長は「函館市の漁協の皆さんから大きな力をもらった。おかげで義援船を活用しコンブ、ウニ漁が始まった」と感謝を述べた。鎌田会長は「資源調査を兼ねながら漁が6月23日に始まったと聞き、私たちの船が少しでも役に立っているのかなと思う。改めて来函に感謝するとともに、一日も早い復興を願うばかり」と応じた。また、鎌田会長は「当初は100隻の確保を目標にしていたが、倍以上の船が集まり、漁業者の熱い思いを感じた。用が足りないことがあれば、遠慮なく申し出て」と固い友情を強調、山内市長は「皆さんのおかげで久慈市は復興の歩みは早い方。さらに力を入れていきたい」と決意を述べた。

 山内市長が、市長と皀組合長名の感謝状を鎌田会長に贈ったほか、久慈特産の琥珀(こはく)を使った両市の友情を表す記念盾などを手渡した。

 この日は呼び掛け役となった函館市役所、えさん漁協、戸井漁協も訪れ、謝意を伝えた。市役所では片岡格副市長と懇談し、感謝状などを贈った。27日は海上輸送を担当した菅原組、銭亀沢漁協、函館市漁協を訪問する。

 久慈市では、津波で市内登録漁船数の93%に当たる575隻が失われた。函館市は77年前の函館大火の際、久慈市から義援金などの支援を受けたことがきっかけで、久慈市からの要望を受け漁協で使っていない船を無償提供。6月上旬に函館から現地へ運ばれた。

提供 - 函館新聞社


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