岩船氏一族の資料寄贈…湯浜在住・秋保さん市に屏風など
update 2011/7/27 10:43
函館市湯浜町在住の秋保栄さん(78)が、道内有数の豪商として知られた岩船氏一族から購入した屏風などを函館市に寄贈した。秋保さんは「歴史的価値は高く、市に寄贈することで何かの役に立ってくれれば」と話している。
寄贈した資料は屏風が2双4架とつぼ1点、和歌の名人を描いた「三十六歌仙鉢」が8点。屏風の箱には「明治三十三年六月 求之 函館弁天町 岩船峰次郎」、「昭和四十四年十月 ふじ万」との墨書きがされている。
これらの美術品は明治時代、呉服商を営んでいた岩船家に受け継がれていたもの。市内の「ふじ万旅館」で料理長を務めていた秋保さんが1969年、同旅館で使用するために岩船氏一族から購入したという。
昨年までは元町にある旧相馬邸で展示されていたが、売却話を断って今年4月末に市に寄贈。26日には感謝状贈呈式が行われ、秋保さんが山本真也教育長に目録を手渡し、山本教育長からは感謝状が贈られた。
資料は今後、市立函館博物館で所蔵される。田原良信館長は「大変貴重なものを寄贈していただきありがたい。館内で大事に保存し、未来へ伝えていきたい」と話している。
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