家庭ごみ4年ぶり増加 函館市10年度の排出状況
update 2011/7/26 14:05
函館市はこのほど、2010年度の家庭ごみの排出状況をまとめた。09年度比1.1%増の6万4928トンで、4年ぶりに増加に転じた。市環境部は「昨夏の猛暑と、東日本大震災の津波被害による震災ごみの増加が影響した」と分析している。
市の家庭ごみは02年度から有料化とともにプラスチック容器包装の分別収集を行っており、有料化以降は01年度の年間8万8000トンから、同6万4000〜6万9000トン台に減少している。
10年度家庭ごみ排出量の内訳をみると、燃やせるごみが全体の78%を占める5万582トンで、前年度から172トン増加。燃やせないごみは前年度比358トン増の5161トン、缶・ビン・ペットボトルで同51トン増の5106トン、プラスチック容器包装も同34d増の3181トンと、すべての種類で増えた。この結果、市民1人が1日当たりに排出するごみの量は629cで、前年度からは12グラム増えている。
市環境部は増加について「猛暑によって缶・ビン・ペットボトルの消費が増えたことに加え、腐敗した食品が捨てられたケースが多かったのでは」と分析。加えて、震災で津波被害にあった函館朝市からベイエリア周辺を対象に3月12〜25日に「災害ごみ」として無料で回収しており、この期間だけで731dを回収。災害ごみの分を除くと、前年度とほぼ同じ数量となる。
同部は「環境に配慮する市民意識は定着している一方で、震災の影響も続いている。今後の推移を見守りながら意識啓発を続けていきたい」と話している。
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