パスポートの発給 渡島3年ぶり減少

update 2011/7/26 14:04


 渡島総合振興局は25日、2011年上半期(1〜6月)の管内一般旅券(パスポート)の発給状況を発表した。発給数は2531人(男性1095人、女性1436人)で、前年同期比17%減と08年以来3年ぶりの減少となった。東日本大震災の影響で旅行自粛ムードが広がったことや、震災後から大韓航空の定期便が止まっていることなどが要因とみられる。

 道からの権限移譲を受けている北斗市で発給した分を含む。種類別内訳では、10年旅券が1497人で同14%減、うち新規発給1209人、有効期間内切り替え288人。5年旅券が1034人で同21%減、うち新規発給949人、有効期間内切り替え85人だった。未成年の発給は343人で、同12%減。すべての年代で前年を下回り、70代は同38%減と落ち込みが最も大きかった。

 市町別では、木古内町と長万部町を除き、9市町で軒並み前年を下回った。発給数が最大の函館市は1904人(全体に占める割合75.2%)で同16%減。北斗市231人、七飯町145人で、この3市町で2280人と全体の9割を占めた。

 同振興局は「大震災の影響に加え、大韓航空の定期便ストップ、毎年2、3月にある格安ツアー客の減少などが要因ではないか」(地域政策部)と分析している。

 1986年以降の上半期の旅券発給件数は、2000年の5916人をピークに米国同時テロやサーズ(SARS)騒動などで03年に2256人まで落ち込んだ。

提供 - 函館新聞社


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