地デジ完全移行、道南混乱なし

update 2011/7/25 11:25


 テレビのアナログ放送が終了し、地上デジタル(地デジ)放送に切り替わった24日、道南の移行支援に当たる総務省北海道南テレビ受信者支援センター(デジサポ道南、函館市新川町)では、市民からの相談対応に追われた。市内の家電販売店では切り替えを済ませていない市民の駆け込み購入が見られた。

 地デジ移行の相談に備え、デジサポ道南はスタッフ約20人が事務所に待機し、市民からの電話相談に応じたほか、函館市や北斗市、江差町など6カ所に臨時相談コーナーを開設し、専門スタッフが対応した。

 デジサポ道南には、午後7時までに23件の問い合わせや相談が寄せられ、ほとんどが操作方法や受信不良に関する相談、購入先の問い合わせで、アナログ放送終了に対する苦情は無かったという。

 臨時相談コーナーでも6カ所で60件の相談があったが、いずれも購入方法、操作方法に関するものだった。

 アナログ放送終了時、テレビ画面にコールセンターの電話番号が表示され、多くの問い合わせがこちらに集中したとみられる。

 デジサポ道南の青木繁夫センター長は「地デジの移行はほぼ浸透したとみられるが、未対応でありながら相談にこない“サイレント層”が気になる。25日以降も引き続き地デジ化を呼び掛けていきたい。受信や操作方法で気になることがあれば臨時相談コーナーやデジサポ道南に相談を」と話す。

 函館市内の家電販売店では、地デジ対応のテレビを求める客が相次ぎ、地デジ移行に合わせて特価セールを行う量販店もあり、商戦も過熱。

 ただ、アナログテレビに取り付ける地デジ専用チューナーや10万円以下の地デジ対応テレビは品薄、品切れ状態。陳列品には「予約済み」「売り切れ」のシールが張られており、それを目にして困惑する客が見られた。

 テーオーデパート(梁川町)内の家電売り場担当者は「地デジに関する問い合わせは毎日のように寄せられ、駆け込み購入が相次いでいる。10万円以下の商品は8月以降まで入荷できない」と話す。

 市内の量販店で3台目の地デジ用テレビを購入した男性(77)は「チューナーの使い方が分からなくてやむなく買った。地デジ化は国策とはいえ、見られるテレビが無駄になるし、余計な出費がかかるので好ましくない」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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