地域活性化へ縄文遺跡活用、渡島総合振興局が本腰
update 2011/7/25 11:24
渡島総合振興局は本年度、函館市大船遺跡や森町鷲ノ木遺跡などの歴史的価値の高い縄文遺跡を活用した地域振興に本腰を入れる。昨年度の認知度向上対策から一歩踏み込み、本年度は縄文文化や遺跡活用に向けた人づくりに取り組む。サポーターを育成する「縄文講座」を9〜12月に計4回、初めて開催するほか、昨年度に続き中高校生を対象にした遺跡をめぐるバスツアーを9月に実施。いずれも参加者を募集している。
大船遺跡と鷲ノ木遺跡を含む北海道、青森、岩手、秋田各県にある15遺跡は「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」としてユネスコ世界遺産暫定リストに掲載され、4道県が連携し2015年の世界文化遺産登録を目指す。同振興局は登録に向け、地域の盛り上がりが必要だと判断、多彩な取り組みを展開している。
縄文講座は9月3日、10月2日、同15日、12月3日の4日間。地域イベントの手伝いや遺跡への来訪者への説明などを行うサポーターを育てる狙い。内容は縄文文化や世界文化遺産に関する講義のほか、鷲ノ木遺跡ストーンサークル見学、縄文式土器の野焼き製作体験、10月1日オープンする函館市縄文文化交流センター(臼尻町)の展示室見学も。高校生以上が対象で、20人を募集。テキスト代1200円が必要。希望者は官製はがきかファクスで名前、年齢、性別、住所、職業(所属)、電話番号を記入、〒041・8558 函館市美原4の6の16、渡島総合振興局地域政策課へ申し込む。締め切りは27日。
2回目となるバスツアーは9月10日、中高生40人を集めて行う。函館市内(JR函館駅、市民会館、同振興局)を出発。鷲ノ木遺跡から出土された土器などを展示する森町遺跡発掘展示館を見学後、鷲ノ木遺跡ストーンサークル、大船遺跡を訪れる。その後、南茅部公民館で土笛づくり体験をする。帰りも市内3カ所で下車できる。昼食は各自持参、雨天時も実施。参加無料。
希望者は名前、年齢、性別、住所、学校名・学年、電話番号、バス乗降車場所、保護者の承諾を記入の上、郵送かファクス(0138・47・9205)で同振興局環境生活課へ申し込む。締め切りは29日(当日消印有効)。
このほか、8関係市町・団体で構成する「縄文文化普及・活用検討ワーキンググループ」の定期的な開催、縄文関連イベントを一体的にPRするポスターやチラシ、ホームページの作成、4〜10月に管内9市町で「北の縄文パネル展」を開催する。
同振興局は「本年度は縄文遺跡の認知促進に加え、人づくりに力を入れる。人材育成により、将来的に観光活用など地域活性化につなげていきたい」(地域政策課)としている。
講座の問い合わせは同振興局地域政策課TEL0138・47・9429、バスツアーの問い合わせは同環境生活課TEL47・9435へ。
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