福島県産牛肉 函館保管分「シロ」
update 2011/7/23 11:09
函館市内の食肉処理業者が福島県産牛肉を保管していた問題で、市立函館保健所は22日、この牛肉は室蘭保健所が回収した検体と同じ個体の肉で、道の放射性物質モニタリング検査で国の暫定規制値を下回ったことを明らかにした。市立函館保健所によると、この牛肉は同日現在、業者に保管されたままで市場には出回っていない。
牛肉は牛トレーサビリティ制度で個体識別番号により生産、流通の各段階で一元管理されている。今回はこの牛肉の個体識別番号を道に報告したところ、室蘭保健所管内で見つかった検体と同じ個体の肉だったことが判明。室蘭の肉を回収して道立衛生研究所(札幌)で放射性物質を検査した結果、国の暫定規制値を下回っていた。
市立函館保健所は、放射性セシウムに汚染された牛肉が道内に流通したことを受け、14日から市内の卸売会社など食肉処理業者10社、スーパーなど販売業者7社に対し、独自の聞き取り調査を実施。市内の食肉処理業者1社で、福島第一原発事故以降に入荷した福島県産のヒレ肉約4キロが冷凍庫に在庫として残っていた。同保健所は産地や入荷時期など詳細については明らかにしていない。今回の肉はシロ≠セったが「今後の扱いについては業者の判断」(同保健所)としている。
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