被災者受け入れ 道南盛ん

update 2011/7/23 11:08


 福島原発事故の影響が大きい福島県内の人たちや東日本大震災の被災者に、安心して夏休みを過ごしてもらおうと、被災家族らを道南に招く動きが本格化している。函館で被災地復興を支援する団体「函館・むすびば」(丸藤競代表、会員10人)は、26日〜8月23日の29日間、福島などから19家族58人を受け入れる事業「あたりまえの夏休み」を実施する。丸藤代表は「市民の小さな力が結集し、来函した人に大きな喜びを感じてもらえれば」と話している。

 同団体は1人でも多くの被災者の支えになろうと、5月に設立。福島原発の影響が収まる気配がないことから、7月上旬に同事業を考案。道内で被災者の受け入れ活動を取りまとめ、被災地に情報を提供する道被災者受け入れ支援ネットワークを通じ募集したところ、ゼロ歳児から中学生の子どもと保護者の2〜5人家族で、福島17、宮城1、茨城1家族の応募があった。

 宿泊は、湯川町にある3つのホテルに分散する。宿泊費はホテルが格安値段を設定。函館までの交通費は道が負担する。参加者は宿泊費などで1人5万円を支払うが、まだ資金は不足。この状況に市民が寄付を申し出て、事業が実現することとなった。

 参加者は、26日午前中に各地を新幹線で出発。函館に午後5時ごろ到着する。期間中、誕生日を迎える子どもたちの合同誕生会、道南で開かれるイベント参加などさまざまなプログラムを計画している。子どもたちの遊びをサポートする函館生涯学習インストラクターの会(島貫徹彦会長)の小林肇事務局長は「福島の子は今、外で遊べないので、函館では親子で楽しめる遊びを提供したい」と話していた。

 丸藤代表は市内や近郊の企業や団体に対し、施設や工場などの見学や、体験講座に参加できる協力を呼び掛けるほか、事業への協賛金を募集している。問い合わせは丸藤代表電話090・3890・0234。

提供 - 函館新聞社


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