関節リウマチ 治療強化
update 2011/7/23 11:08
函館赤十字病院(堀川町6、赤澤修吾院長)は関節リウマチの専門外来を開設し、患者の治療とサポートに当たっている。近年、関節リウマチの治療が飛躍的に進歩したことから専門的な治療、診断を行える医師や看護師を配置し、早期診断、早期治療の取り組みを強化している。
専門外来は日本整形外科学会認定のリウマチ医で、日本リウマチ財団の登録医、沼田修治整形外科部長と、道南で唯一のリウマチケア看護師(同財団認定)資格を持つ原田由美看護師が中心となって対応。毎週金曜の午前中に診療を行っている。
関節リウマチは関節の痛みを伴い、長い経過を経て腕やひざなどが変形する進行性の病気。主に30代、40代ごろから発症し、女性に多い病気とされている。
一時は不治の病とまで言われていた病気だったが、1999年に「メトトレキサート」と呼ばれる抗リウマチ薬が国内で承認されたのをきっかけに治療は進歩。2003年ごろからバイオロジー技術を駆使して開発した生物学的製剤も次々承認され、治療の幅が広がっているという。
原田看護師は「今の治療は初期の段階から抗リウマチ薬を使い、症状を抑えるのが主流。早期治療によって手足の変形を抑えることができ、不治の病でない」と語る。
ただ、生物学的製剤は薬価が高く患者の治療費負担が大きいほか、患者の数に対し、専門的な治療ができる医師が少ないなど、リウマチ医療はまだまだ課題を抱えている。
同病院では、できる限り早い段階で治療に結び付けようと、4月から同病院で実施する健康診断にリウマチ検査を導入。リウマチを啓発する講演会も検討している。
沼田部長は「前兆もなく体に痛みが生じたらリウマチを疑って。気になることがあれば受診してみて」と呼び掛けている。 問い合わせは同病院電話0138・51・5315。
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