桧山管内4町で無投票当選、町議は魅力薄い?

update 2011/7/22 14:10


 【江差】桧山7町で本年度行われた町議選は、江差、上ノ国、乙部、奥尻の4町で無投票になった。若年人口の減少や財政難に伴う議員報酬の削減、低調な議会活動に伴う町議の地位低下など、複雑な事情も見え隠れしている。

 上ノ国町と乙部町は、選挙史上初めて。江差町は町選管に資料が残る1955年の江差町と泊村の合併以降は初めての無投票。ある住民は「町民が町政に参画する機会が失われたのは残念。厳しい時代こそ選挙は必要」と訴える。

 急速な過疎化による若年人口の減少が、町議の若返りを阻んでいるとの声も。ある町幹部は「町議に名乗りを上げる元気な若手がいない」「町政に対する若年層の関心が低いことも問題」と漏らす。町議の平均年齢は改選後、無投票の4町だけをみても、上ノ国町が68・3歳で、奥尻町は62・3歳、江差町と乙部町はぞれぞれ62歳になった。

 苦しい財政事情から、報酬削減が進み「町議だけで生計が成り立たない。企業経営などの本業がなければ務まらない」「景気低迷で本業も厳しい状態。議員活動に時間を割ける若手は少ない」(複数の町議)との声も。労組活動の低迷で、有力な支持基盤を背景に活動した、組織内候補の擁立も減少を続けている。 町政で重要な役割を果たすべき町議の地位そのものが低下しているとの指摘も。ある町議は「町の政策を追認するだけの議会活動では、若い世代にとって魅力は乏しい。議会の活性化を進めなければ町議の地位低下が進み、後進は育たない」と自制を込める。

提供 - 函館新聞社


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