なでしこ世界一 道南でも歓喜に沸く
update 2011/7/19 12:15
サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の歴史的偉業達成の瞬間を見届けようと18日、函館市内でプロやアマチュアスポーツ番組を店内で放映する「バ―・ヤット」(本町34)には、未明から若者が集結。声援を送り続け、世界一が決まった瞬間には喜びを爆発させた。また、地元の女子サッカー界からも祝福の声が上がった。
試合は、午前3時45分のキックオフ直後から、アメリカが日本を圧倒しながら、両チーム無得点で前半を終了。なでしこイレブンの健闘に拍手が起き、「7点ぐらいは奪われていてもおかしくない。日本はよく守っている」と声が飛んだ。
後半、アメリカに先制点を奪われると、店内に女性の悲鳴が響いたが、日本が執念で追いつくと歓喜の叫びへと変わった。その後、延長戦に突入し、最後はPK戦にまでもつれ込む激闘は、若者たちにとっても長い戦い。店の窓外ではすっかり夜が明けて青空がのぞく中、眠い目をこすりながら選手とともに“死闘”を繰り広げた。
眠りに落ちる仲間が多い中、最後まで熱戦を見守り、優勝決定の瞬間を見届けた神友一朗さん(23)は「日本の粘り強さを信じていたので、延長前半でリードを許した時もまだ大丈夫と思っていた。PK戦も面白かった。ワールドカップ優勝はうれしいの一言」と興奮ぎみに話していた。
未来のなでしこイレブンを育てる道南の女子サッカー指導者からも祝福の声が続いた。6月のインターハイ道予選でベスト4入りした函館稜北高校女子サッカー部の長川あや監督は「優勝に勇気をもらった。代表には本道の選手もいるので子どもたちにとってもすごく励みになると思う。3年生が7人が引退して、現在部員は10人。これを機に興味を持って入部してくれればうれしい」と期待を寄せる。函館サッカー協会女子委員長で北斗LFCピュアの朝倉宣明監督は「負けない気持ち、あきらめない気持ちの大切さを感じた。今、プレーしている子どもたちはさらに意欲的になると思うし、競技人口の増加にもつながる」と喜んでいた。
道国際交流センター(元町14)が主催する日本語・日本文化講座夏期セミナーに参加中の、アメリカの学生も大会を注視。フロイド朝美さん(20)が在籍するノートルダム大は、アメリカ女子サッカー界の名門で「サッカーは男性だけでなく、女性も夢中になれるスポーツ」と紹介し、決勝戦前には「アメリカに勝ってほしいけど、日本も好きなので引き分け、PKがいい」と結果を見事予想していた。ニューメキシコ出身の女性、アッシャー・メリッサさん(21)も「サッカーは普段あまり見ませんが、このW杯の日本と母国の健闘を見て、好きなスポーツの一つになりました」と話していた。
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