震災犠牲者へ鎮魂の舞 ギリヤークさん青空公演
update 2011/7/18 10:58
函館出身の大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さん(80)の青空舞踊函館公演が17日、市内松風町のグリーンプラザで開かれた。おなじみの赤い長襦袢(じゅばん)姿で、東日本大震災で亡くなった人へ鎮魂の舞をささげた。
ギリヤークさんの夏の函館公演は、二十数年前の「函館港まつり」で行われたのが始まりという。数年前から肺気腫や心臓病を患い、ペースメーカーを付けているため、数珠を振りまわす演技では体に当たらないように気を付けているという。
この日は3曲を披露。最初の「じょんがら一代」は三味線の音に合わせて表情を豊かに変え、「よされ節」では観客と踊った。最後の「念仏じょんがら」は「震災の犠牲者の冥福を祈ります」と話して始め、天を仰いだり、まぶたを深く閉じたりし、慰霊の気持ちを表した。水をかぶり地面に寝転がる激しい動きも見せ、最後に「母さん、まだ頑張るよ」と叫ぶと大きな拍手が送られた。
終演後、ギリヤークさんは「5月に気仙沼市で公演した時、被災者の皆さんから元気をもらった気持ちになり、今日はとても良く踊れた。88歳のデビュー50周年を迎えるまで頑張ります」と話していた。
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