美声 仏の聖堂に響け…函館男声合唱団10月に演奏旅行
update 2011/7/16 11:00
函館男声合唱団(上貞幸丕代表、団員38人)の有志が10月、演奏旅行でフランスを訪れる。パリなど2カ所の教会で宗教曲や日本の歌を披露する。関係者は「長年の夢がかなってうれしい。日本や函館らしさを伝えるとともに、本場の雰囲気も十分味わいたい」と目を輝かせている。
この発案者は、函館MB混声合唱団理事長でもある伊藤喜久雄さん(71)。1985年、函館市の姉妹都市ハリファクス市(カナダ)への友好親善交流でMB合唱団も使節団として参加。伊藤さんは、古い教会で歌った時の響きに感動し、海外での演奏を長年夢見てきたという。
昨年秋、函館男声合唱団団員で、カトリック湯川教会(駒場町)で神父を務めるフランス人のオール・フランソア・ザビエさん(44)にこの話をした。オールさんはフランスのオルレアン出身で、現地の大聖堂で叙階を受けて来日している。こうした縁や別の団員の強い熱意も後押しし、観光も兼ねた演奏旅行が決まった。
団員ら21人の多くが夫婦で参加。指揮者の島昌之さんとピアニストの堀川眞智子さんも加わり10月17日に日本を出発。演奏会は18、19の両日で、それぞれパリ外国宣教会本部聖堂、オルレアン聖十字架大聖堂を会場にグノーの宗教曲や「千の風になって」「ソーラン節」など日本の歌を披露する。期間中は「函館野外劇」のゆかりの地、ル・ピディフも訪ねる。
オールさんによると、オルレアンの大聖堂はフランスの歴史ある大規模な教会の一つ。天井が高く、響きも良いため音楽会が盛んに行われているという。一行は今年3月から本格的に練習を開始し、出発までに壮行演奏会も開く予定だ。
オールさんは「日本文化の雰囲気を伝えるのがとても楽しみ」と笑顔。伊藤さんは「素晴らしい大聖堂で合唱できるのは光栄。函館という土地柄についても知ってもらえるステージにしたい」と意気込んでいる。
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