札響 優雅な調べ函館で響かせ
update 2011/7/13 11:32
今年創立50周年を迎えた札幌交響楽団(札響)の函館公演が12日、市民会館(湯川町1)で開かれた。ソリストにバイオリニストの松田理奈さんを迎え、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲ニ長調」を演奏。優雅で味わい深い響きを引き出し、来場者約1200人を魅了した。
節目を記念し市文化・スポーツ振興財団などが主催。松田さんはドイツのニュルンベルク大学で教授アシスタントを務める傍ら、日本でも精力的に演奏活動を展開。この日は全2曲がチャイコフスキーの作品で、同団音楽監督の尾高忠明氏が指揮を務めた。
同協奏曲は、叙情性に満ちた人気曲。第1楽章の甘美な主題や独奏カデンツァで高い技術を披露した松田さんは、第2楽章で哀愁たっぷりのピアニシモ(最弱音)を響かせると、ロシア風の農民舞曲が取り入れられた第3楽章では力強く熱い響きを伝えた。札響も松田さんを引き立たせながら、海外公演で磨き上げた緩急自在のサウンドで聴衆を魅了、万雷の拍手を受けていた。
後半は「交響曲第4番」を演奏した。
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