復興願い「折り鶴」3万羽
update 2011/7/12 10:16
市立函館高校(日向稔校長、生徒955人)の生徒会(阿部元樹会長)がこのほど、東日本大震災被災地の復興を願った「折り鶴アート」を制作、11日に柳町の同校体育館でお披露目した。平和への思いが込められた3万羽のツルが東北へと羽ばたいた=B
同校の校章を表したこのアートは、学校祭「第5回柳星祭」の特別企画として生徒会が発案した。生徒が一人ずつ30〜40羽分を折ると、生徒会や学校祭実行委が7月から本格的に準備を開始。一羽一羽を糸でつなぎ、形が崩れないよう白い布に貼り付けた。
大きさは縦横6メートル。白、青、赤、黄緑の折り紙で200羽の折り鶴を150列に並べた。絵の両脇には、生徒と教員が寄せ書きした被災者へのメッセージや、書道部4人による学校祭のテーマ「共鳴」をしたためた大きな書なども並べた。
11日は学校祭の閉祭式。吹奏楽部のファンファーレとドラムロールに合わせて作品が現れると、巨大な壁画のような迫力に会場中から盛大な拍手が沸き起こった。
阿部生徒会長(17)は「『共鳴』というテーマは生徒から函館、東北、そして日本へという思いもある。震災の日から今日で4カ月。皆さんで思いを共有できたはず」と話していた。
被災者へのメッセージの垂れ幕などは今後、岩手県大船渡市など東北へ贈る予定。
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