縄文文化 翻訳パンフで紹介

update 2011/7/12 10:15


 函館の市民団体「ハコダテカルチャークラブ」(中山公子代表)は、縄文文化を物語仕立てで紹介する翻訳パンフレットを完成させた。プロの挿絵を交えて日本語と、英語、中国語、韓国語、ロシア語の5カ国語に対応。10月の市縄文文化交流センターの開館に合わせ、函館に宿る縄文文化を世界に発信する。

 物語のタイトルは「あかちゃんがうまれたよ」。市内南茅部地区の垣ノ島遺跡で、幼くして亡くなった子どもの足形や手形をかたどった「足形付き土版」が出土したことにちなみ、家族の日常生活を通じて命の尊さや、縄文の暮らしぶりを絵本のように伝えるストーリーだ。

 パンフレットはA4判2つ折り。物語の作者は同クラブのメンバーの染木泰子さん(56)、挿絵は函館出身で東京在住のイラストレーター味戸ケイコさん(67)が担当し、翻訳は市内の知人や大学教授らに協力を依頼した。このほど、最新作のロシア語版が完成し、11日には2人が市教委を訪問して寄贈した。

 2人は5カ国語・計4種類のパンフレット計750部を山本真也教育長に手渡し、山本教育長は「縄文文化は学術的な面だけでなく、物語として伝えていくことが大切。温かい絵と素朴なストーリーで子どもから大人まで伝わりやすいはず」と話した。

 パンフレットは市内の高校に教材として配布したほか、10月1日に開館する同センターにも置く予定。同クラブでは絵本として出版する準備も進めていて、染木さんは「物語を通じて世界中の多くの人に縄文の心を届けたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです