華やかに浴衣商戦

update 2011/7/10 11:00


 花火大会や夏祭りなどのイベントを前に、函館市内の百貨店などでは浴衣商戦が本格化してきた。近年は華やかな浴衣にレースやコサージュ、帯などの小物で自分流にアレンジした着こなしが主流。各店とも女性だけではなく、男性の浴衣や小物にも力を入れている。

 道南最大級の品ぞろえを誇る棒二森屋(若松町17)の呉服専門店「きものサロンつねかわ」では、600点以上のカラフルな浴衣、小物などを豊富に取りそろえている。数年前からの傾向として、若者にはラメの入ったきらびやかな浴衣、OL層には綿絽(めんろ)の素材や変わり織りなどの浴衣が人気という。また、浴衣購入者には着用当日まで品物を預かり、着付けや配送などを無料で行う安心サポートが付き、同店の恒川啓店主は「近年では、長い間着れるようにと、いい物を選び買う男性客も多い」と話す。

 一方、テーオーデパート(梁川町10)では、柄や素材にこだわった浴衣を7000円台から販売。レース素材の足袋、帯板、帯飾りなど小物類もそろえている。「兵児帯(へこおび)や、半幅帯など結び方を自在に変えられる帯が人気」と同店。花火大会当日に浴衣を購入する男性客が見られることから、信玄袋などの小物を取り入れ、コーナーを充実させている。

 また、ネイルサロン「シンディ・スウィール」(富岡町3)でも、夏を迎え、足元のおしゃれを楽しもうという女性が増えている。吉田雅美店長は「今年はターコイズブルーやクラシカル風なロココ調のデザインがトレンド。浴衣に合う赤やオレンジなど濃い色も人気」と話す。

提供 - 函館新聞社


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