旧北高をスポーツ公園に…工藤市長
update 2011/7/9 12:53
函館市議会第2回定例会は8日、個人質問を続行した。工藤寿樹市長は、旧函館北高の跡地利用について、旧校舎を解体し、サッカーなどのグラウンドとランニングコースを設置した「スポーツ公園」として整備する方針を明らかにした。数億円規模に上る整備費には合併特例債を活用し、利用期限となる2014年度末までの完成を目指す。
金沢浩幸氏(市政クラブ)への答弁。
工藤市長は「旧校舎を解体撤去し、サッカーやラグビーのグラウンドと、周辺にはできれば全天候型のランニングコースなどを設置した『スポーツ公園』として整備し、日吉サッカー場と合わせて市民の利用や大会、合宿誘致に取り組みたい」と述べ、市民体育館の全面建て替えと並行したハード整備に着手する考えを示した。
市教委によると、跡地にはサッカーやラグビーに対応できる人工芝のグラウンドを少なくとも2面用意し、周囲にランニングコースを設ける計画。旧校舎の解体費に約3億2000万円、人工芝グラウンドの整備費に1面当たり約1億6000万円かかる試算で、総事業費は最低でも6〜7億円に上る見通し。
金沢氏は「旧校舎を合宿所として整備できないか」とただしたが、山本真也教育長は「第1種住宅専用地域という用途地域上、現状では合宿所を開設することはできず、運動施設として設備を配置するうえでは旧校舎の位置は支障となる」とし、解体撤去する意向を説明した。
また、金沢氏への答弁で工藤市長は、函館ハーフマラソンのフルマラソン化について「観光をはじめ、地域経済の活性化や地域振興につながる一大イベントとして、ぜひとも実現したい」と述べ、これまで慎重だった市の方針から大きくかじを切った。今後はハーフもコースの見直しや大幅な定員拡大も検討し、フルの早期実現を目指す。
この日で個人質問は終了。また市は、介護給付費の事務処理ミスに関し、市とソフトの運用を誤ったエスイーシーとで欠損金4882万円を折半するための議案を追加提案し、民生常任委員会に付託された。9日には3常任委員会を開き、議案9件を審議する。
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