車で海に転落…脱出第一に 冷静に対処を
update 2011/7/8 11:41
函館港内では先月から今月5日にかけて、車の海中転落事故が立て続けに3件発生し、2人の尊い命が失われた。警察などは注意を呼び掛けるとともに、「転落してしまったら、まずは落ち着いた行動を」と話す。また、車での海中転落の場合、沈むまでの短時間に脱出することが命を守るカギとなる。対応法などを専門家に聞いた。
市消防本部と函館海保によると、ことしは6日現在で前記3件の事故が起きた。うち6月中の2件では男性2人が死亡。5日に海岸町の岸壁であった事故では、割れたガラスから自力で脱出した男性1人が救助され、大事には至らなかった。
生死の分かれ道は「いかに早く車内から脱出するか」に掛かっている。「ドアやガラスが開くようであればすぐに車外に」と市消防など。それが困難な場合には窓ガラスを割ることが先決という。また、近くにいる人たちもクーラーボックスなど浮きやすいものを投げ入れ、消防などに救助を要請することが大事と訴える。
ジャンボイエロー港店(港町3)で取り扱う商品「ブレイクハンマー」(1480円)は、緊急時に車の窓ガラスを瞬時に割り、車外への避難を手助けする。車の横転や土砂災害時などの脱出用として効果が期待されている。商品はハンマー型で、無理な力を入れなくてもすぐにガラスを割ることができ、シートベルトを切断するカッターやライトの機能も備える。
後藤崇生店長(41)は「手ごろな値段で購入でき、一生使える。万一の備えに、大事な命を守るものとして車に置いておくのを勧めたい」と紹介。同海保などは「海に出掛ける機会が多い人には特に手の届きやすいところに、1本は持っていてほしい」と促している。
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