子供の医療費助成 中学生まで拡大へ…函館市、来年4月から
update 2011/7/6 12:45
函館市は、子どもの医療費助成制度について、現在「小学校卒業まで」としている対象を、来年4月をめどに「中学校卒業まで」に拡大する方針を明らかにした。近隣自治体の手厚い制度に追随する形で子育て世帯の経済的負担を軽減し、少子化対策につなげる狙いだ。市の助成拡大は2008年4月以来4年ぶりとなる。
5日の市議会代表質問で、吉田崇仁氏(市政クラブ)の「制度拡大の実施のめどはいつごろか」との問いに、工藤寿樹市長が「現状の厳しい子育て環境を少しでも向上させ、子育て家庭の経済的負担に配慮した。来年4月をめどに実施したい」と答えた。助成拡大は工藤市長が市長選で政策に掲げていた。
市市民部によると、現在、市では0〜3歳未満や市税の非課税世帯の子どもの医療費を初診時一部負担金(医科580円、歯科510円)のみとし、3歳以上から小学校卒業までを1割負担とする助成を行っている。この1割負担を来年度から中学生までに拡大する。
対象拡大により助成の受給対象者は約5300人増え、助成額は年間で約6億6000万円と、現在より約9000万円の支出増となる見込み。市は12月の定例市議会に条例改正案を提出し、来年度予算から拡大分を増額する。市医療助成課は「家計への負担を軽減し、子育て支援の一助になれば」としている。
道内では多くの自治体が道の基準に合わせ、就学前までの乳幼児の医療費を1割負担としているが、函館の近隣では北斗市が「高校卒業まで」、七飯町が「中学卒業まで」の医療費を「全額」助成している。函館市は近隣との医療格差≠フ是正につなげ、少子化と人口流出に歯止めをかけたい考えだ。
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