被災児童に辞書手渡す…はこだてギャラリー・落合さん

update 2011/7/6 12:44


函館市時任町のはこだてギャラリー(落合良治社長)はこのほど、5月に市内で開いた「東日本大震災チャリティー美術展」で購入した国語辞典などを、岩手県の大槌町立吉里吉里(きりきり)小学校(佐藤良校長)へ寄付した。同校を訪問した落合さん(63)は「児童に直接渡すことができたことは大きかった。復興支援は続けることが大切で、これからも企画できれば」と話している 同チャリティー展(函館新聞社後援)は、同月21日から31日までテーオーデパートで開催。国内外の著名な作家の絵画や陶磁器などを販売した。落合さんが、作家の故井上ひさしのファンで、井上の長編小説「吉里吉里人」でなじみのある地域に役立てればと企画した。同校に寄付を申し入れたころ、快諾を得たという。

 落合さんは6月23日、京子夫人(59)と共に、東北新幹線新花巻駅からレンタカーを利用し、約2時間かけて太平洋に面した同町の高台にある同校を訪れた。約400b先に美しい海が広がるが、校舎との間にある町はがれきの山だったという。近隣の学校が損壊したため、現在、同校を含め計4校が校舎を利用しているという。

 落合さんは同校3年生28人に辞書を1冊ずつと、佐藤校長に益金の一部を手渡した。「前向きに頑張って、良い青年になってください」と声を掛けると、児童たちは「頑張ります」と元気に返事したという。帰函後、佐藤校長からお礼の手紙を受け取った落合さんは「震災の被害に対して、学校へは補助金は無いようで、今回の支援は喜ばれた。元気な子供たちに会え、本当に良かった」と話している。

提供 - 函館新聞社


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