台湾からの視察団来函
update 2011/7/5 09:59
東日本大震災や原発事故の影響で海外からの観光客が落ち込む中、台湾の航空会社が招いた現地の旅行会社や出版社の関係者らが4日、函館入りした。一行は5日までの日程で五稜郭タワーや市内西部地区などを回り、函館観光の安全性を確認した。
函館―台北線のチャーター便を運航する台湾の復興航空の主催。道内観光の安全性をPRし、台湾での道内旅行の需要回復につなげようと、6月30日から5泊6日の日程で旭川や阿寒湖、帯広などを回り、函館市など4市も協力した。
現地の旅行社15社と旅行雑誌社3社から計19人が4日午後に五稜郭タワーに到着すると、「熱烈歓迎」の横断幕を掲げて函館の観光関係者が出迎えた。函館国際観光コンベンション協会の藤森和男専務理事は「函館が安全・安心であると実感してもらい、本国で伝えてほしい」と訴えた。
昨年の函館への海外チャーター便のうち、復興航空は計208便・約3万3000人と最も多い全体の8割以上を占める。一方、震災後の今年3月は10便、4月はゼロと急減し、5月は1便、6月は11便と徐々に回復傾向にあるが、7〜9月の計画は16便と、昨年に比べると4〜8便は少ないのが現状だ。
同社客運営業部の汪祥龍(ワン・ショウリュウ)業務主任(32)は「客数の減少に加え、ツアー価格も3割程度下がっている。それでも日本の中で北海道は最も需要の回復が早いため、台湾で道内の安全性をアピールし、早く前年並みに戻したい」と話した。一行は5日に函館朝市などを巡り帰国する。
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