犬の気持ち考えしつけを、入交さんが講演
update 2011/7/4 10:52
飼い犬の心情を読み、コミュニケーションづくりの手立てとする講演会「犬の気持ちを知ろう!」(函館イカ倶楽部主催)が3日、函館山山頂のクレモナホールで開かれた。110人が参加し、専門家の解説に耳を傾け、ペットへの愛情を深めた。
北里大学で動物行動学を教える入交(いりまじり)真巳さんが講師を務め、犬の心理を科学的根拠に基づき伝えた。
犬が言うことを聞かないのは人間をばかにしているのではなく、理由があると紹介。ほえたり、かみついたりするのは恐怖や不安があるほか、ほえることで嫌なことを止めてもらえると学習したものや「脳神経が育つ前に親から離れたことによる不安傾向が考えられる」と伝えた。
犬の怖がりや不安、自信のない様子の見極めに▽唇をなめる▽あくびをする▽理由なく飛び上がる―などを挙げ、「問題行動は犬のわがままではない。飼い主が直前の行動を見極めることで穏やかに接し合うことができる」とした。
しつけについては「体罰や圧力で飼い主が威厳を保ち、恐怖を与えるのではなく、問題行動の理由を把握しながら正しい学習を導いてあげることが重要」と述べ、「犬の気持ちを考えて一緒に楽しく生活できるように願っています」と結んだ。
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