市町村初 東京のローソンに函館アンテナ店
update 2011/7/3 11:31
函館市は11月にも、函館の特産品を並べ、観光情報を発信する「アンテナショップ」を東京都内に開設する。大手コンビニエンスストアのローソン(東京)の1店舗に専用コーナーを設け、地場産品の販路拡大や観光客誘致を狙う。市は「国内最大のマーケットで函館の物産、観光を両面で発信したい」と意気込む。
市などによると、ローソンが自治体と連携した店舗は都道府県レベルでは徳島や埼玉、長野など6軒あるが、市町村では初めての試み。都内では虎ノ門や新宿、築地など一等地にあり、東京以外にも沖縄が名古屋に、千葉が横浜、熊本が大阪にそれぞれ出店している。
市は昨年2月から、職員の発案で準備を進めてきた。出店場所は未定だが、人通りの多い都心部を想定。店内の一角10〜12平方bを使い、函館産の水産加工品や菓子類のほか、粘り気が特長のガゴメコンブ(トロロコンブの仲間)製品など約80品目を販売し、観光パンフレットなどを置いて観光PRも図る。
同社によると、都内に自治体単独でアンテナショップを開く場合には初期費用に1億円程度かかるが、「既存店舗を活用することで初期投資を抑えられ、店舗にとっても他店との差別化を図れるメリットがある」(法人戦略本部)。同様店舗の来店者数も提携前に比べて約10%伸びているという。
市は本年度補正予算案に事業費380万円を計上。同社は「函館は全国的な知名度があり、地元でしか買えないような商品を扱いたい」と期待。市商業振興課も「単店では取引が難しい商品も集め、全国展開できるような函館発のヒット商品を生み出したい」としている。
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