路線価 下げ幅道内最大

update 2011/7/2 10:44


 札幌国税局は1日、相続税や贈与税の課税基準となる土地の価格、路線価(2011年分、1月1日現在)を発表した。道内30税務署管内の最高路線価は倶知安署で前年より上昇したほか、3署が横ばい、函館、江差、八雲を含む26署で下落した。函館税務署管内の最高は函館市本町、道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、1平方メートル当たり18万円だが、前年比18.2%減(4万円減)で道内最大の下落率。同国税局が把握する1983年以降では、最大の下げ幅となった。

 丸井前は、リーマンショック以前の08年には16年ぶりの上昇となったが、以降は下落傾向が続いている。市内の不動産鑑定士、森元浩さん(森元不動産鑑定事務所=函館市若松町)は「消費が伸びないのが要因。郊外店が増えて中心商店街から客足が出て行っている。グルメシティ五稜郭店が閉店し、空き店舗のままなのも影響しているのではないか」と話す。

 江差税務署管内の最高路線価は、江差町本町の道道江差停車場線通り(五勝手屋本舗前)の3万4000円で、下落率は8.1%。八雲税務署管内は、八雲町本町の道道八雲北桧山線通り(渡島信金八雲支店前)の3万4000円で、下落率は8.1%。

 道内約1万6700地点で調査、下落率の平均値は4.6%だった。道内の最高路線価は札幌中央税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場線通り(札幌ステラプレイス前)で240万円、下落率3.2%。同所は06年分以降6年連続で道内最高となった。

提供 - 函館新聞社


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