津波に備え避難路確認…恵山中で訓練
update 2011/6/30 10:46
東日本大震災の大津波で防災意識が高まる中、函館恵山中学校(伊藤勝校長、生徒81人)で29日、津波を想定した避難訓練が行われた。講話と避難ルートの確認で、緊急時の安全確保を学んだ。
津波の避難訓練は同中としては初めてで、校舎裏の山道を整備し、椴法華地区へ延びる高台の道のりを避難路とした。
訓練は、大きな揺れのあとにグラウンドに集合した直後、大津波警報が発令されたと想定。教員が「津波が来るぞ。高台へ逃げろ」と大きな声で指示し、生徒たちは小走りで高台を目指した。恵山中校舎は海抜25メートルで、避難路で山側へ向かうと30メートル以上の高台につながる。
講話では津波のすさまじい威力を学び、恵山支所防災担当の松本光隆さんが「恵山は津波で大きな被害があったことはないが、油断はできない。日々の防災の心構えが大事」と強調。ニュース速報の津波到達時間について「波のピーク時であり、その前から津波は来ているので、すぐ逃げなければならない。もし目の前に津波が迫ったら、遠い場所ではなく、少しでも高いところに逃げて、自分の身は自分で守って」と結んだ。
1年の野呂直登君(13)は「大震災で津波の恐ろしさを知った。真剣な思いで避難訓練に臨んだ」、2年の山内桃香さん(14)は「今日は訓練で良かったが、本当の津波のときにどう対応できるかが心配。防災意識を持って生活していかなければ」と気を引き締めていた。
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