観光客数 5年連続減…桧山昨年度

update 2011/6/30 10:46


 【江差】桧山振興局は28日、2010年度の管内観光客入り込み状況を発表した。観光客数は105万6400人(前年比4・5%減)で5年連続の減少。同課は「景気低迷や燃油価格の高騰、夏季の天候不順などが影響した」と分析している。

 観光客数は、06年度からの5年間で約20%減。実数で26万9400人の減少となった。

 このうち、道内客は88万1400人(同2%減)と前年並み。道外客は17万5000人(15・3%減)で、06年度と比べると約35%減、実数で9万2600人の大幅減。日帰り客は92万2300人(同4・5%減)、宿泊客は13万4100人(同4・7%減)で、06年度に比べ約32%、実数で6万2000人の減少。

 町別にみると、厚沢部町が13万8600人(同0・6%増)。世界一の規模を誇るコロッケ作りを行う「あっさぶふるさと夏まつり」が、高い集客効果をみせ、道の駅の人気も好材料になり、管内7町では唯一の増加となった。

 他の6町はいずれも前年を割り込んだ。江差町36万900人(同4・8%減)、上ノ国町8万9300人(同8・5%減)、乙部町13万1100人(同6・8%減)、奥尻町3万6100人(同7・4%減)、今金町5万7400人(同10・5%減)、せたな町24万3000人(同2・1%減)。江差町は、姥神大神宮渡御祭の最終日が大雨に見舞われたほか、複数の観光施設が冬季休業を実施したことが響いた。上ノ国町、乙部町は、燃油価格の高騰でマイカー利用客が減少。奥尻町、せたな町では、フェリー減便によるツアー客の減少などがあった。

提供 - 函館新聞社


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