ウインドパワー株主総会 3年ぶり単年度黒字

update 2011/6/28 10:43


 【江差】江差町が51%を出資する第3セクター・江差ウインドパワー(社長=森藤次雄・斐太工務店風力発電事業部長)の株主総会が27日に開かれた。風車の修理に対する保険金の支払いで営業外収益が増加したため、4526万円の純利益を計上した2011年3月期決算を承認した。

 単年度黒字を計上したのは07年3月期決算以来で3年ぶり。前期は落雷により15基の風車が羽根を破損。修理に伴う保険金は4530万円。24基ある風車は、落雷による破損や機器の故障が相次いでいたが、本年度までに1基を除き稼働状態に戻ったという。 売電収入は、大半の風車が修理により稼働率を改善した結果、09年度より約3700万円多い1億9968万円だった。売電収入の低迷などを原因とする累積赤字は9億5271万円。長期借入金を含む負債は13億346万円。

 今期の売電額は、前期より1億4200万円少ない1億2000万円(発電量・2万3952メガワット時)を見込んだ。同社は、段階的に売電単価が下がるステップ単価方式で北電と売電契約を結んでいる。01〜06年度には14.7円だった単価は、07〜10年度が8.58円、11年度〜14年度は5.02円、最終段階の15〜18年度は2円台に下がる。稼働状態の風車が、実際に発電を行った出力の割合を示す設備利用率は、前期までの16.6%から、これまでの実績に見合う13%に引き下げた。

提供 - 函館新聞社


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