農水産物のビジネスマッチング9月実施…函館市

update 2011/6/27 14:13


 函館市は一次産業の活性化に向け、農水産物の生産者と地元の加工業者や飲食店を結び付ける「ビジネスマッチング」を、ことし9月にも実施する方針だ。生産者が農水産物を加工し、商品化する場合の試作品開発を支援する事業と合わせて行う考えで、市農林水産部は「生産者の所得増加と、地場産品の高付加価値化を目指したい」と話している。

 マッチングは、生産者と市内の加工業者や小売店、飲食店との情報交換の場を設け、地場でどんな作物が採れているかを知ってもらい、ニーズを掘り起こす目的。加工業者や飲食店には新たな加工品や料理の開発、生産者にとっては販路拡大と、両者ともにメリットがある関係づくりを目指す。

 市は水産物、青果物の市場を抱えているが、いずれも地方卸売市場で、産品が道南圏域以外に流通しづらいのが難点。同部は「地場産品の販路開拓や高付加価値化にはこれまでも取り組んできたが、成果が見えづらい。生産者自らが値段を決める場面もない」(企画調整課)とし、生産量が少なくても、産品の価値を見いだして地元で高く買ってもらえるための方策として実施したい考えだ。

 また、生産者が自ら加工品を作るにあたり、試作品の開発や生産経費などに対し、500万円を上限に補助金を支給する。起業家を支援する目的で行っている「チャレンジ補助金」の手法を取り入れたもので、7月と11月の2度に分けてアイデアを公募する方針。11月の公募については「(9月に行う予定の)ビジネスマッチングの成果が表れてくれれば」(同課)と期待する。

 30日開会予定の定例市議会に、関係予算1040万円を提案する。同課は「一次産業が魅力ある産業にならないと後継者も育たない。ほかの産業にも波及する形で進めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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