防災と環境考える…ユニバーサル映画祭 最終日にシンポ
update 2011/6/27 14:12
【七飯】第6回北海道ユニバーサル上映映画祭七飯上映会(同映画祭実行委主催)は26日、七飯町文化センターで最終日を迎え、映画作品の上映と「シアタートーク」と称したシンポジウムが行われた。
シンポジウムでは、同町大沼在住で室蘭地方気象台の元気象予報士の明石秀平さんが司会を務め、中宮安一町長とNPO法人南北海道自然エネルギープロジェクトのピーター・ハウレット代表が「バリアフリーの視点から環境・防災を考える」と題してそれぞれ意見を発表。
中宮町長は同町が活火山の駒ケ岳を有することから日ごろから自主防災組織の必要性を強調し「町内会単位で組織をつくり、防災訓練をしてほしい」と呼び掛けた。
ハウレット代表は、産業革命以降、先進国を中心に排出される二酸化炭素で地球上の温暖化が進み、自然環境や生態系に悪影響を及ぼしていると警告。二酸化炭素を排出しない自然エネルギーへの転換と省エネを訴えた。
また、前日のワークショップで防災や環境にかかわる発表をした七飯高校と七飯中学校の生徒が中宮町長に発表の内容を提言書として手渡した。
客席からも意見や質問が寄せられ、3月の東日本大震災による福島第一原発の事故で福島県鮫川村から函館市に自主避難した女性が「原発はもういらない」などと切実な思いを訴えると共感の拍手が沸き起こった。
同上映会は2日間で約300人が来場。同実行委の島信一朗代表は「防災と環境について考えた意義深い上映会だった」と話していた。
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