江差信金 新理事長に藤谷氏

update 2011/6/24 11:14


 【江差】江差信金(江差町本町132)の第68回通常総代会が23日、江差町で開かれた。任期満了に伴う理事改選で渡邊捷美理事長(81)が退任し、藤谷直久専務理事(61)が第8代理事長に昇格した。

 藤谷氏は1968年に同信金入庫。2004年執行役員審査部長。常務理事審査部長、専務理事審査部長を経て、09年4月専務理事。就任のあいさつで藤谷氏は「地域金融の中核機能を果たすため、より体力をつけて経営の永続性を確保したい」と述べた。

 退任した渡邊氏は、1956年同信金入庫。69年5月常勤理事就任。常務理事、専務理事を経て、82年5月に理事長就任。29年にわたり理事長を務めた。渡邊氏は「職員時代から55年間にわたり経営強化に一身をささげてきた」とあいさつした。退任後は、同信金の特別顧問に就任する。

 総会では、2011年3月期決算を承認した。経常利益は、前期比27.14%増の3億800万円。本業のもうけを示す業務純益は、同9.42%減の5億4900万円。預金残高は同2.17%増の1364億9800万円だった。うち個人預金は同0.2%増の1234億7400万円。貸出金残高は、同0.44%増の684億5700万円。金融再生法ベースの不良債権額は、19億7400万円で、不良債権比率は、同0.55ポイント改善して2・87%だった。

 また、09年に経営破たんした、乙部町の建設系資材会社・ナルミと関連企業の連鎖倒産に伴う損失について、担保不動産の売却などの債権回収を進めた結果、最終損失は22億円規模に上るとの見通しを示した。ナルミ関連の負債処理では、09年3月期決算で27億2144万円の経常損失を計上している。

提供 - 函館新聞社


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