総額3億 公共工事前倒し…函館市
update 2011/6/22 10:03
函館市は緊急経済対策の一環として、総額3億円規模で公共工事を前倒し発注する方針だ。本年度分としては初めての景気対策で、来年度に予定していた工事のうち、道路の新設舗装や五稜郭公園の転落防止柵付け替えなど、老朽化が進んでいるインフラを中心に整備を進める。30日開会予定の市議会第2回定例会に提案する。
市財政課によると、約60件程度を前倒しして発注し、財源は2億2000万円を起債で賄うとともに一般財源8000万円を充てる。これまでは緊急総合経済対策に基づいて国からの交付金を活用するケースが多かったが、今回は市単独での景気対策と位置付けられる。
一般会計分では、道路の新設舗装(予算額7500万円)のほか、公園の環境美化(3300万円)として市内の街区公園、児童公園での草刈りの発注を予定。東日本大震災関連では大手町、若松町などで街路樹が津波で浸食したことを受け、街路樹を新たに植栽する(1700万円)。
五稜郭公園では郭外のコンクリート製転落防止柵の腐食が進んでいることから木製の柵に入れ替える(6500万円)。2カ年かけて行い、本年度は全体の半分程度で行う考え。
特別会計は椴法華港の船揚げ場の軌道補修(1000万円)を実施する。水道や公共下水道整備では配水管の敷設作業やマンホールの補修作業を1億円分盛り込んでいる。
予算が議決され次第発注する方針。市財政課は「高度成長時代に整備した設備が多く、少しずつ手入れをしながら景気浮揚につなげていきたい」と話している。
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