5月の道内外国貿易概況 輸出入ともに前年同月比50%以上増

update 2011/6/21 11:52


 函館税関がまとめた5月の道内外国貿易概況は、輸出入ともに前年同月比50%以上増加した。同税関管内の東北地区(青森と秋田、岩手の3県)では、輸出が同60%超減少する状況が続くが、港の機能は回復傾向にあるという。

 道内の輸出は一般機械や鉱物性タール・粗製薬品などが増加し、同52.0%増の363億200万円と3カ月連続のプラス。輸入も原・粗油などが伸び、同59.4%増の1389億4300万円で17カ月連続で増加した。

 輸出は一般機械がベネズエラ向けの石油精製機械が伸び、同3.8倍の182億9200万円と4カ月ぶりに増加に転じた。鉱物性タール・粗製薬品は、中国向けキシレンなどで同97.3%増の32億1100万円。鉄鋼は韓国向けビレットなどで同42.7%増加した。 自動車の部分品は米国向けのギアボックスの扱いが減り、同26.1%減の24億1500万円に。紙・板紙は、韓国向け梱包材を中心に同40.0%減った。

 輸入は中東情勢の影響で引き続き燃料の価格が上昇。原・粗油は数量が同53.6%増、金額は同88.9%増で6カ月連続の伸び。石炭は数量が同50.2%増、金額は同66.9%増加した。ウッドチップは米国向け需要の低下で同71.5%減となった。

 東北3県は、輸出が同68.3%減の76億8200万円と、震災の影響で引き続き大きく減少した。工場被災により鉄鋼の扱いが同90.4%減少し、半導体製造装置は輸出港を関東圏に変更した。ただ、前月比では16億4600万円増加し、八戸や釜石、大船渡での扱いが伸びている。輸入は前年同月比6・8%減の183億1500万円。こちらは前月実績を下回った。

提供 - 函館新聞社


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