佐藤孝行さんをしのぶ会、別れ惜しむ
update 2011/6/20 11:01
5月18日に胆管がんのため死去した旧道3区(現8区)の自民党元衆院議員で、総務庁長官などを務めた佐藤孝行さん(享年83歳)をしのぶ会が19日、函館市大手町の函館国際ホテルで行われた。佐藤さんの同級生ら有志が発起人となって企画し、工藤寿樹函館市長ら道南の首長や現職時代の支援者、友人約500人が故人の冥福を祈った。
しのぶ会では、故人が闘病中、3月11日に発生した東日本大震災の被災状況を常に心配していたことから、冒頭、犠牲者に黙とうがささげられた。
発起人を代表し、佐藤さんと旧制中学校の時から約70年の親交がある山田悟郎さんと斎藤正一さんがあいさつを述べた後、盟友・中曽根康弘元首相からの弔文を次男の健治さんが紹介。「日本が今必要なのは粘り強く確かな仕事をする気骨な政治家。佐藤君はまさにその人だった」と、思い出と感謝の気持ちが記された哀悼文を読み上げた。
参列者を代表し、旧瀬棚町議会の元議長、柳田真さん、元奥尻町長の鴈原(がんばら)徹さん、佐藤さんの旧砂原町後援会の婦人部長を務めた岡田和代さんが弔辞をささげ、それぞれ懐かしい思い出を語った。岡田さんは「普段着のまま、そのままでよいと激励されたことが印象深い。温かな言葉や励ましが脳裏に焼きついている。一言一言が生きる糧だった」と振り返った。
佐藤さんが政治家として活躍した映像を放映した後、長男の功さんが闘病中の様子を報告しながらお礼のあいさつを述べ「がんを告知された父が主治医に『治療法の選択を与えてくれてありがとう』と言った。多くの出会いがあり、自分の力で切り開いてきたからこそ言える言葉だと感じた。その時のことが心に残っている」と述べた。
その後、参列者は祭壇に一輪ずつ献花し、故人に別れを告げた。別室では、佐藤さんの愛用品や写真などが展示され、参列者は懐かしそうに見入っていた。健治さんは「元気な時のころしか思い浮かばない」としんみり語っていた。
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