ここまで津波がきました…金森商船がプレート設置

update 2011/6/18 11:55


 東日本大震災で津波による大きな被害を受けたことから、金森商船(函館)はこのほど、津波に伴う冠水の高さや津波到来時刻などを記したプレートを、金森赤レンガ倉庫群の外壁2カ所に取り付けた。観光客らがプレートの前で足を止め、驚きの表情で津波の高さなどを実感している。

 赤レンガ倉庫群は同震災の津波で周囲が約1.2メートルほど冠水。飲食店などが入る4施設が床上浸水し、電気系統などに被害を受けた。

 函館観光の安全性をPRしてもらおうと、台湾の旅行会社や報道関係者らが4月11日に函館市などに招かれた際、同社が津波の日時などを英語で記した仮のプレートを同倉庫群に設置。それを目にした関係者は、津波の達した高さに驚きと戸惑いの表情だったという。

 プレートは縦8センチ、横20aのサイズ。外国人観光客にも伝わるよう国際表記のTSUNAMIと記し、外壁に溶け込み、長い年月に耐えられるようにと銅板を用いた。金森商船の柳谷一美営業部長は「同震災で得た教訓を忘れず、土のう訓練を定期的に行うなど今後の対応の仕方を考えていきたい」と話す。

 札幌から観光で訪れたという清水有紗さんは「プレートを通して津波の恐ろしさを肌で感じることができた」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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