中宮町長「大間原発、建設凍結求める」…七飯町議会
update 2011/6/16 12:08
【七飯】町議会第2回定例会が15日、開会し、会期を17日までの3日間と決めた。一般質問には3氏が登壇し、東日本大震災を踏まえた防災体制について質問した。青森県大間町に建設中の大間原発について、中宮安一町長は「藤城地区は大間から50キロ圏内。福島県の放射能の分散状況から、直接的被害、風評被害を懸念している。建設凍結を求めたい」と述べた。今月下旬にも函館、北斗両市長と意見交換の場を持ち、圏域での意思疎通を図る考え。
長谷川生人氏、牧野喜代志氏が質問した。
今後の原発の在り方については、国民、企業による節電の努力が必要とし、中宮町長は「人の手で制御できないものは作るべきではない」と述べた。稼働中の原発の安全対策として、地震、津波に加え、テロの脅威からの防御策も重要になるとした。
また、長谷川氏が防災体制の強化を求めたのに対し、中宮町長は「仁山から矢不来には活断層があり、大地震の恐れがある。警戒のしすぎもよくないが、各地域で自主防災組織をつくり、有事に役立つよう訓練をしてもらいたい」と述べた。
平松俊一氏は、地域防災計画が2001年の策定後、大規模な見直しがされていないことを挙げ、駒ケ岳噴火時の避難所の在り方や、高齢者や障害者ら災害弱者対策、災害備蓄の重要性を指摘した。中宮町長は、国の防災基本計画の見直しや道の動向を踏まえながら、来年度をめどに新計画をまとめる方針を示した。
町総務課は、新計画の策定を進める中で、近隣市町の沿岸部で津波被害があった場合に備え、避難住民の受け入れや、原発事故への対応を盛り込むことを検討している。
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